裏日記 -3ページ目

すれ違いがたまらない

他者だから

相違があって

愛する人だから

一つになりたいと思う

だから相手を求めたくなるんだと思う


少し似てるから傍にいてほしくて

違うから傍にいたい

これから二人で歩く道程で

色んな物を刻んで

そしてすこしずつ感化されていくこと


好きだと違いも愛せちゃいます。


見ないふり

彼はいつもそこにある問題から目をそむける。

いくじなしだ。

私は相手がかわいそうなくらい

問題に全力投球する。

二人で一つのことに向かっている時はいいんだけど

二人の間にある問題を解決しようとすると

かわされかわされ

うまくいかない。

私は彼の意気地なしが大嫌い。

度合いがひど過ぎるんだもの。

そうして今日まで来たけど。

ここのところ優しくなれる距離を置いたと書いたけど

確かに優しくなれはしたけど

どうでも良くなる距離でもあったような気がする。

甘やかすことは放棄

本当の優しさではない。

もう好きにしたら。。。って距離。

自分では認めたくないけど

私はさじを投げたんじゃないかって思う。

でも今日思い直した。

このままじゃいいことない。

いい恋愛とは言えない

いい関係とはいえない

このままじゃ確実に終わる。

もともと私はすごくシビアだ。

締めるとこ締めて

あとは軽く流して。

それが私にとって一番いいバランス。

でも気付けばどうか?

彼にも自立をしてもらうことが

私の願いだったのに。

彼の巧妙な甘えに負けている。

ずるい。

だから私は泣いてたんだ。

相手が何枚も上手。

絶対このままでは終わらせない。

彼の姑息な根性を

絶対認めない。

今日私は微かに燃えている。

次回乞うご期待!

男と女と

偏ると嫌になる。

優しくされすぎると

ついていけなくなる。

ちょっと臆病なくらいが丁度よかったりする。

結局わがままだったりする。

 

役割は十カップル十色だと思う。

そもそも役割って二人で二人分するってこと。

奢る人がいるから奢られる人がいる。

中にいる人がいるから外に行く人がいる。

お互い支えあうから役割がある。

お互い演じたい役割がある。

それをおざなりにして

私に役割を押し付けた人がいた。

彼はいつでもお金を出してくれた。

割り勘にしたいと提案しても。

優しい人だったけど。

それは私にとって優しさと呼べなかった。

というより、お互い演じたい役割が

合わなかったのかもしれない。

持ちつ持たれつが気持ちよかったりする。

時にシビアなほうが心地よかったりする。


男が稼いで当たり前

女が家事をして当たり前

ここのところそういった観念が表に出てこない。

男だから女だからといった

明確な役割分担が当たり前の時代ではなくなったみたい。

個の時代。

精神的にでも物質的にでも自立した個人同士が

足りない穴を少し埋める。

そんな価値観。

ただ、やっぱり体の構造上

いくつまでどう働くか

子供を産むとしてブランクを作らざるを得ない

とか

埋めてほしい穴はいっぱいあります。


一昔前、女性の社会進出をかけて

いわゆるフェミニズムが過熱していた。

男の社会で女性が虐げられてきた歴史。

それに対する反発はすごい。

未だにそれを引きずる議員さんとかいて

ちょっと引く。

女は極端だから

まず男がフェミニストっぷりを発揮してくれたら

すんなりうまく行くと思うんだけど。

勝手な要求?

過熱したフェミニズムは暴力でしかない。

喧嘩売って、守るべきものはどうやって守るんだろう?

保育園が充実すればそれですべて解決か?


男と女と

どっちが得なんて何を杓子にしたらよいものやら。

自分のほうが絶対損してる!と思った時点で

相手は報われない。

よっぽど自己中心的な相手でない限り

何かしら支えてくれていると思う。

それに気付こうとさえしていなかった私。

自分は損!って思われる前に

もうちょっとわかりやすく

愛情表現してくれたらいいのに。


あのとき私達は仮面同棲だったのだろうか

そこにいる彼には人格はなく

ここにいる私は存在価値をなくしてしまったように感じた。

私は必死だった。

研究の合間を縫って彼に晩御飯を用意しに戻る。

私はここにいる。

そう言いたかった。

彼は時に帰らない。

帰っても私の顔も見ずに擦り寄ってきてセックスをする。

案の定バランスを失って混乱した。

そうしている間に彼のほうでも整理がついたのか

まっすぐ帰ってくるようになった。

私のほうは変な強迫観念に迫られ

ロボットのようにご飯を作り

洗濯物をし

掃除をし。

無表情の毎日。

でも彼の寝顔をみると心が緩んだ。

抱きしめた。

そして朝、また私はロボットになる。

それの繰り返し。

そうして就職活動が始まった。

全力でやりたい。

今まで時間と金を費やしてきたんだ。

これからに生かしたい。

そんな感じだったから

帰ってテレビの前でのほほんとビールを飲んでいる彼

眠くなると畳の上で寝てしまい動かない

愛すべき情景に

いらついた。

子供じゃないんだから・・・・・。

私の部屋は彼のガラクタと脱ぎ散らかした服で溢れた。

時に言い負かしてしまい辛い顔をさせた。

その度に抱きしめた。

始めは硬くなっていた彼の心が

そうすることですこしほぐれた。

そうして私の心もほぐれた。

そうするうちに彼もわきまえるようになった。

「ちょっと手伝って 怒」

全て投げ出してしまう前に

彼に晩御飯の買い物を頼むようにした。

彼はお使いが気に入ったらしく

電話を架けてきては何かいるものはないかと尋ねた。

ちゃっかり自分の好きなお菓子を買ってきたりする。

そうして私は就職活動でよく家を空けた。

4月に入ると4~5日東京ということもあった。

にゃあにゃあと電話をしてくる

寂しがりの彼。

帰ると抱きついてくる。

彼は私の顔も見るようになった。


寄せては返す波のように

気付けば岩が砕かれ砂となっていた。

でもやっぱりキスはない。

やっと少し心を許しあったところ。




キスの意味

セックスはした。

以前と変わらない。

彼は決して溺れた表情を見せない。

淡々と

でも激しく噛み付く。

唯一つ

暮らし始めてキスを全くしなくなった。

時に少し甘えてキスを仕掛ける

と、

かわされる。

「キスあまり好きじゃないんだ。」

・・・嘘だ。

あまり好きではないことは本当だ。

でも何かが嘘だと思った。

どうしてそうまでしてかわす?

私は手掛かりがほしくて心理学のページを漁った。

答えにつなげることは出来ない。

よく飲みに行った。

以前のように惚れた腫れたのゲームのような会話はしない。

カウンターではなくテーブル越しに

まるで飲み友達のように

語り合う。

今更友達から始めました。

カッコしてセックス付き。

でもふと会話の中で

私の思いが届いた瞬間、

彼が心を開いた瞬間、

彼の奥に灯りが灯った瞬間があると

その日のセックスにはキスが付いた。

解っている。

彼は真剣なんだと。

今からが本当の関係なんだと。

でも焦る。

プライドがズタズタになっていくのを感じる。

そうして私が先に裸にされるんだ。

彼は噛み付く。

痛い。

そして力いっぱい吸い付く。

彼の中で暴れるエネルギー。

私はいつでもあげれる。

彼はゆっくり確かめている。

寝ても醒めても

彼との生活が始まった。

思い描いていた幻想は木っ端微塵。

家では寝てばかりで

ストレスからだろうか体の不調を訴えてくる。

彼は猫を飼っていた。

彼にとって猫は肉親のような存在。

猫の名を呼ぶ。

私の顔を見ようとしない。

時折私の膝に擦り寄り

甘えてくる。

明らかに誰かと取り違えている。

身を切るような痛みが私を襲う。

私は誰?

これでよかったのか・・・・?

彼は仕事の帰り何処かへ寄っているようだ。

7時上がりなのに9時10時に帰る日が続く。

携帯に連絡をしても繋がらない。

帰ったら酔っ払って寝る。

「どこに行ってたの?」

「一人で飲んでた。」

・・・・嘘だ。

彼は一人でなんか飲まない。

会社の飲み会で二人で遅れた理由に使っていた「一人で飲んでた」。

また荒れた。

激しい自己嫌悪。

時に彼にぶつける。

彼も私も

いきなり6畳一間に縮まってしまった距離に戸惑い

私は苛ついた。

手がつけられない

独占欲

嫉妬

ひがみ

日頃蓋をしている感情

長い間扱っていなかっただけに

一度蓋を開けてしまうと手がつけられない

友人が私の欲しいものを手に入れても

私には他の何かがあるって誤魔化してきた。

彼女がいる

それだけで恋愛対象から外してきた私の恋愛歴

彼は私のそんな壁をするするとすり抜けて

こんなに深いところまで来てしまった。

この攻撃的なエネルギーをどこに向ければいいのか

未だにもてあます。


どうしてこんなにずるいことをするの?

時に彼に向けて

あなたのように彼の気持ちを汲もうとしない人には渡せない。

時に彼女に向けて

泥棒猫め。

時に自分に向けて

いずれにしても

そして自己嫌悪。


でも彼の気持ちを思うと

そんなに簡単にいく話ではないだろう。

共に生活し様々なものを共有してきた女性だ。

彼女の気持ちを思うと

結婚がしたい、でも彼を信じてみたいって

私だって彼女の立場になればそう思うかもしれない。


今こうして二人で暮らせるようになった

ただ、もう少し慎重にならなかったことが悔やまれる。

いや、慎重になってしまったら

現在が変わっていたかもしれない

三つ巴の苦しみ、三人三様

どっちがマシだったかなんて分からないけど。

彼は後悔しているのだろうか

彼女は看護婦さんだったらしい。

私は看護婦さんが好きだ。

目いっぱい“働いている”。

命を知っている。

重い責任

病気の人々と触れ合うことって

どんなにエネルギーがいることだろう。

疲れても励まし続ける彼女達。

畏敬の念を覚える。

その彼女がどんな看護婦さんだったかは知らないけど。


彼の心を独占したい。

過去は仕方がない。

過去があって今の大好きな彼が居る。

彼のこれからの幸せを

私が独占したい。

だから私もどんなに疲れても

励まし続ける人になる。

今から早速くじけそうだ。

くじけてしまえば

あきらめてしまえば

そこに待っているのは

自己嫌悪と

自暴自棄と

破滅

こんなにも自分を追い詰めてしまう。

極端な私。

きっといつか丁度いい適当がわかるだろうけど。

始まり7

ついにこの日が来た 

前の日

会社の飲み会でまたもや彼は私の部屋に泊まって

次の日

ベランダで浮かない顔の彼

「昨日どうでした?」

「・・・あは。部屋に世話になるかも。」

落胆していた

私は

少し心配しつつも

達成感に満たされた

したたかな女だ

侮辱をこめて。

聞けば彼女に印籠渡されたらしい。

そりゃあそうだ

二つに裂かれた私の人格の片っ方は

我が意を得たりと喜んだ

やっとひと段落着いたんだ

そう思ったのはほんの一瞬

前々から宣言されていたとおり

別れの後の傷をなめるべき時間が必要だった彼は

私を物のように扱った

もはや私の気持ちと

彼がここに住んでいるという事実でのみで

繋がれていくような状況

私にとってもそうで

今彼に聞いても

その頃のことは覚えていないという次第

何度もプライドを捨てた

そうして今日まで来た

時折見せる心の奥の光が私にとって

彼との関係のすくいだった

始まり6

why should i care

私が自分のためにそろえたJAZZのCD

彼が昔唯一買った曲だった

「あ・・すっごくなつかしいよ」

彼は私を抱いて曲に合わせて揺れた

「まさかここで聞けるとは思わなかった」

初めて知るこんな幸せ

彼と居る時

いつも私は新しい感情に驚かされる

彼と居ない時

私の精神は限界に近かった

愛おしくて欲しくて

文字通り病に冒された様に

何も出来ないでいた

荒れる生活

彼を愛するあまり

彼女を傷つけたくない思いが膨らんだ

彼を欲しがる気持ちが膨らんだ

私は人格が二つになってしまったようだった

街を歩いては

彼女の立場の痛みを思い彼を憎み

台所に立っては彼への思いがこみあげ居てもたっても居られなくなる

彼も疲れているらしく誘っても

「またゆっくりしたときね」

という返事が返ってくるだけ

いつもなら平然と通り過ごしていける私なのに

私の中のヒステリックが出口をさがして暴れていた

彼が作業で近づくと

温かい空気が流れてきて

私は何度も涙ぐんだ

夜の公園の木の陰で

彼の腕の中で懇願する

「諦めきれないし諦めたくない。待ってます。

だから時々こうやって抱きしめてください。

じゃないと壊れそう」

「わかったよ」

そうして力いっぱい抱きしめてくれる

そうして彼女の元へ帰っていく

優しい距離

昨日早上がりの彼を誘って飲みに行った。

夏みたいに暑いし

家の中だとお互い息が詰まりそうだった。

お気に入りの沖縄料理店に連れて行って

高いけどご満悦の彼。

足に腫瘍ができているけど

検査以来悪い病気ではないということで

悲壮感は消えて

私達はここのところなんだか優しい。

多分私が優しく居れる距離を作ったせいだろう

というか今までは、ただの私の一人相撲。

向かいのバーにはしごして

彼はタンカレージン、私はシングルモルト

ロックでゆっくり頂きつつ。

絆が欲しい私は

もっと彼を知りたい

彼のことを話してほしい

奥にある気持ちを。

いつも彼とがっつり話そうと飲みに行くけど

「重いよ~」

で流され

でも昨日は自然とそういう話になった。

マスターと話していると自殺の話になった。

昔自殺を考えるほど自分を追い込んだことがあるって

いつか聞いたことがあった。

だから彼の心が少し硬くなったのに気づいた。

でも今日は少し話したそう。

「私死にたいって考えに至ったことがないからわかんないなぁ」

「俺はあるよ♪」

知ってるよ。

「自殺やめる時って、他のしがらみを振り切って自分のことを大事って思うこと?生きたいって?」

彼は答えなかった。

しばらく間をおいて優しく聞いた。

「大切なもの抱え込んでどうしようもなくなって

死を選んでしまうのかな。」

「全部どうでも良くなるんだよ。」

「どうでも良くなる前に全部大事にできる道が見つからないんだろうか?」

「そうなんじゃない?」

彼は多分

まだ迷いの中にいると思う。

「私が二度とそんなことにはさせないよ。道を見つける。」

自然と思いが言葉になる。

彼の奥に少し灯りが灯った。

 

帰り

「ねえ、私に何を期待してる?」

ついでに聞いておいた。

彼の口からは

思いがけない言葉

「可愛い赤ちゃん」

結婚もしない

子供も要らない

結婚するといえば、別れも辞さない

そう宣言していた彼。

いつもならこんな事を言ってすぐに心を閉じてしまう

でもその日はそんなことは起こらなかった

「またまた、嘘ばっかり。」

ちょっと自分を守ってしまった。

でも彼はやめない

「どんな子がいい?」

初めての優しい会話

「あなたに目がそっくりな子」

自転車をこぎながら

手をつないだ

彼の心にずっと

灯りが灯り続けられるように・・・

そう願った