アタマトカラダ | 裏日記

アタマトカラダ

今日彼の見舞いに行った。

というか毎日行っている。 

どんな辛い時も彼のそばにいるのはわたしよ!

という事実を作りたくて。

いや、彼のそばにいたくてたまらない。


今日彼の病室に足を運ぶと看護婦さんが包帯を巻きなおしていた。

なんじゃかんじゃ巻いたり解いたり

私が行ってから15分は巻きなおしていた。

暇をもてあまし、病室なんで腰掛けるところもなく

ずっと立っていた。

ずっと立って、看護婦さんと彼のやりとりを見るしかなかった。

恥ずかしながら嫉妬した。

看護婦さんもそれを感じたのか、

もしくは彼に思い入れがあるのかわからないけど

私と目を合わせようとせず

なんとなく親密な空気が彼と看護婦さんとの間にある。

わたしは腕を組んで待っていた。

腕を組まないと落ち着かなかった。

そそくさと「すいません。。。。」と言って彼女は出て行く。

今に始まったことではないが

彼に対する執着が私を蝕む。

そのあと、ベットに来た看護婦さんは

「下剤出しときましょうか?」って彼に言ってきた。

思わず「便秘なの?」と彼に聞くと、彼女は

「あ、言って良かったんですか?」

なんて。

今思うと脅威である。

本妻の意地、というとまたニュアンスが違ってくるだろうが、

気張った。

夜な夜なベットに訪れ、彼の体温を測り、安心を与える役割は

看護婦さんなんだ。


ただ、看護婦たるものちょっとはプロ意識持てよと思う。


頭ではわかっているはず。

ここで取り乱すことでなく、彼の回復を一番に祈り

彼の愛情を信じ

彼を包むことが大切。

でも。。。。

体というか情動が出口を求めているのがわかる。

プライド?

かなぐり捨てられるだけの愛情?


私はどっちを選択するのだろう?