本当に | 裏日記

本当に

やっぱり彼のことが大切でたまらない。

だからこそ投げ出す前に手を打とうとした。


来年から私は稼ぎのいい営業の仕事をする。

薬品の営業、MRだ。

半年東京で研修して

そこから勤務地が決まる。

転勤がつきもの。

一年目は希望なんて聞いてもらえないし

成果を上げないと希望なんて聞いてもらえない。

MRを経て、活躍して出世して。。。。

って考えていた。

私が将来の仕事を考える時、

パートナーはいない設定になっている。

仕事と家庭の両立を思い描けないの。

だから、相手に合わせて仕事を選ぶとか

出世をあきらめるとか

今はどうしても考えられない。

考えてしまったら

がんばれない。

私は極端だから。

バランスとって考えれるようになるまで

犠牲は少ないほうがいい。

でも

何を犠牲にするんだろう。


愛情なんてなんとかなるさとたかをくくっていたが

不安で仕方が無い。

彼を失うこと。

彼が惨めな思いをして

手を差し伸べる女性が現れてしまうこと

惨めゆえに満たされず

私の元から離れてしまうこと。

彼が心配で、そればかり頭をよぎって仕事ができなくなってしまうこと。


彼を自分の許に置きたいという

私の母性が彼を甘やかそうとする。

世話を焼きすぎたらとまらない。

彼にとっていいことは一つもない。


別々に暮らそうと提案した。

彼は根無し草だ。

根無し草ゆえに

すでに惨めな思いをしていることも

私を苦しめる。

彼の稼ぎでは

一人で暮らすのは難しい。


稼ぎを増やすこと

なぜ諦めてしまっているんだろう

その要因の一つが

最低限の居心地の良さを提供してしまっていることではないかと

思う。

私がもっとか弱くて

守ってあげたいって思ってもらえる女なら

彼もがんばったかもしれないけど

そうなるには

就職先をあきらめないといけない。

依存しながら何かをあきらめて生きていかないといけない。

ここまでやってきたことを無駄にしないといけない。


がんばりすぎる女の苦悩。


ずーっと一人で抱えて悩んで

彼も言葉にしなかった。

でもふと

アルバイトでチラシを配っている時に解った。

彼は私の勤務地が決まるまで

様子を伺っているんだ。

一緒に暮らすつもりなんだ。

帰って彼に聞いてみた。

「勤務地決まったら、来る?」

彼の毛穴は正直だ

「うん。。。仕事次第かな~」

なんて言いながら

あたりに喜びの空気を撒き散らした。

依存心を恥じつつも甘えてる様子じゃなく、

これからも二人で進んでいくって、意志。

心が決まった。

「今度は稼ぎもそこそこで、一生やっていこう!て思って仕事しようね。」

釘さしとかないとね。